公益財団法人 公益法人協会

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ご挨拶

公益法人協会の歴史は、市井の民間人・故渡辺昌夫氏が私財を投じ当協会を設立した1972年10月に始まります。当時は高度成長期の真っただ中にあり、公益法人の数が急増していましたが、その設立許可基準や業務の監督基準は、主務官庁ごとに、極端にいえば担当事務官ごとに異なっていたことや、社会的信用や税制上の優遇措置を悪用する公益法人側の不祥事件も続発し、国会でも追及されるに及び、政府は初めて公益法人の実態調査を行い、その結果総理府が統一的監督基準を制定するなどの時期にありました。

一方、公益法人側にも相互間で連絡、情報交換、相談をする、まして共通問題の推進や提言をはかるというような場はありませんでしたが、渡辺氏はこのような状況を憂い、民間側でかかる団体の出現が是非とも必要であるという観点から、当公益法人協会の設立を決意したのです。

爾来、このような創立者の明確な問題意識と先見的な構想力をDNAとする公益法人協会は、民間公益活動を活発化させ、寄附文化を醸成する普及啓発事業、相談・セミナー・出版等を通じて個々の公益法人を支援する事業、そして内外の非営利法人の活動状況と制度を調査研究し、これを法制度や税制の改正を含む活動環境の整備に結びつける調査・提言事業の三つを柱に活動しております。

私が当協会の理事長に就任しました2000年は、まさに公益法人制度改革問題が始まろうという時期で、閣議決定、有識者会議の議論、改革3法の国会審議、施行と進むわけですが、これに対応して当協会は、この改革を幅広い市民社会組織共通の問題として、問題意識の共有と対応策の集約に努めて参りました。そして、節目ふしめにおいて政党、政府への要望活動、国会での意見陳述、メディアを通じた世論喚起などの活動を行ってきました。また、新制度による移行手続をいち早く自ら体験し、その知見を広く一般に公開することを願い、2009年3月に第1号の公益認定も取得しました。

2013年11月末日をもって、いわゆる移行期間が終了しましたが、これからが新制度の真価を問われる正念場を迎えます。社会のために役立ちたいという自発的で篤い志を持つ、少しでも多くの個人や法人が、新公益法人や一般法人を利用していただくこと、これが新制度の大きな目的です。そのためには新制度が内包する制度上の問題点や、行政庁における運用上の課題を解決し、多くの人々にとって使い勝手のよい制度の改善していくことも公益法人協会の大きな責務と考えています。

公益法人協会は、出自である公益法人だけでなく、一般法人を含むその他の民間公益活動を志す幅広い市民の団体による活動も推進・支援し、非営利のセクター全体がその役割を高め、より発展することに寄与することを目的として今後も活動を続ける所存です。

当協会の事業活動の過半は、会員各位の会費により財務的に支えられています。そして、会員各位はもとより、各非営利団体及び関係者の当協会に寄せられる期待と支持が役職員の精神的な大きな支えです。

今後とも皆様の厚いご支援とご指導をいただきますよう、ひとえにお願い申しあげる次第です。

 

 

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理事長 太田 達男 

 

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